リースバックとは、契約条項の精査が必要です

リースバックとは、売却した自宅を賃貸物件として居住し続けられる不動産サービスであり、契約時に特約条項として買い戻し優先権等を設定しておけば契約した企業が倒産しない限り自宅を買い戻すことができるメリットがあります。一般的な不動産の売買契約では、不動産会社や建築会社が中立をして何の面識もない第三者に売却してしまうことが一般的であり、数年後に資金ができたからといって売却した自宅を買い戻す事はほぼ不可能に近い話です。売却した自宅は、所有権が第三者に移ってしまう為に第四者や第五者に転売されてしまう事も可能性として否定する事ができず、そうなってしまうと買い戻しは不可能といえます。また、売却した住宅は、所有権を譲渡された新しい所有者の自由にできるので解体して新築を建設してしまうことも少なくなく、特に流行っているリフォームでより生活しやすい住宅へ変更する場合もあるので慣れ親しんだ自宅の雰囲気がなくなってしまう可能性も否定できないのが現状です。

リースバックとは、原理原則として契約を締結した企業が倒産しない限り第三者への譲渡の危険性はなく、契約を更新し続ける限り売却した自宅に住み続けることが可能です。しかし、賃貸物件である以上契約更新時に家賃の改定があるのは当然であり、企業理念に問題のある企業であると契約更新時の改定で大きく家賃を引き上げて住み続けられなくする場合もあるので、最初の契約締結時に消費者物価に準ずるなどの家賃の引き上げを制限する条項を盛り込んでおく必要があります。リースバックとは、利用者にとってメリットが多い不動産サービスと言われていますが、最初の契約締結時に契約内容の精査を怠ると大きなしっぺ返しを食うことになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です